工業高校ってこんなところQ&A
工業高校はどんな勉強をするのですか?
デジタル技術も学ぶことができますか?
ほとんどの工業高校では、各学科に専用のコンピュータ室を用意しています。
主に、「工業情報数理」という授業でパソコンの操作、アプリケーションソフト(ワープロ、表計算、プレゼンテーション等)の使い方、プログラミング(C、BASIC)等を学びます。
コンピュータによる図面(CAD・・・Computer Aided Design)や コンピュータによる加工(CAM・・・Computer Aided Manufacturing)を扱う学科もあります。
普通高校や一般家庭では触ることのできない、様々なソフトウェアを利用することができます。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)や Arduino(アルディーノ)等を利用した電子工作や、LEGO MINDSTORMS(レゴ マインドストーム)でのロボット製作をしている学科もあります。
また、各学校には3Dプリンタやモデリングマシンが導入され、次世代のものづくり体験に活用しています。
工業高校で身に付けた技能・技術を競う大会等はあるのですか?
千葉県の工業系高校では、毎年11月下旬~12月初旬に「総合技術コンクール」を開催しています。(イベント・事業のページで概要を紹介しています。)
溶接・機械設計製図・電気工事・電子回路工作・化学分析・測量・建築設計製図・計算技術・ロボットコンテスト・ライントレースカーの10部門があり、各学校で身に付けた技能・技術を競います。
今年度の日程・場所等は、イベント・事業のページをご覧ください。
公益社団法人全国工業高等学校長協会では、「高校生ものづくりコンテスト」を実施しています。
旋盤作業、自動車整備、電気工事、電子回路組立、化学分析、木材加工、測量、溶接競技の部門があります。
地区大会として、関東大会や千葉県大会が行われています。(千葉県では、総合技術コンクールを千葉県大会としている部門があります。)
資格は何が取れるのですか?
工業高校では、各学科の特徴に合わせて様々な資格を取得できるよう、授業で取り組んでいたり、講習会を開いたりして、資格取得をサポートしています。
取得可能な資格に関しては、学校や学科によって異なります。
例えば、電気科では、家庭のコンセントや照明のスイッチ等の配線工事に必須で国家資格である電気工事士の取得が可能です。
どのような資格が取得できるかは各学校のウェブサイトをご覧ください。(各学校へのリンクは、トップページにあります。)
取得・受験できる主な資格
系列 | 学科 | 取得・受験できる資格 |
機械系 | 機械科・電子機械科 | 技能士 機械加工・機械検査(国家資格) 機械製図検定(公益社団法人全国工業高等学校長協会) JIS溶接技能者評価試験(公的資格) |
自動車科 | 自動車整備士 技能士 機械検査(国家資格) |
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電気情報系 | 電気科・電子工業科・情報技術科 | 電気工事士、電気主任技術者(国家資格) 工事担任者(国家資格) 技能士 電子回路接続 |
建設系 | 建設科・建築科 | 測量士、測量士補(国家資格) 施工管理技士(国家資格) 技能士 鉄筋施工・とび・建築大工 2級建築士受験資格 ※建築科・建築コース卒業のみ |
化学系 | 工業化学科・環境化学科 | 危険物取扱者試験(国家資格) |
各学科共通 | 計算技術検定(公益社団法人全国工業高等学校長協会) 情報技術検定(公益社団法人全国工業高等学校長協会) 基礎製図検定(公益社団法人全国工業高等学校長協会) 初級CAD検定(公益社団法人全国工業高等学校長協会) ガス溶接技能講習、アーク溶接特別教育等の各技能講習・特別教育 |
卒業後の進路はどうなっていますか?
自分の目的に合わせて、就職・進学を選択することができます。
就職に関しては、各学校、千葉県内外の大手企業から多く求人を頂き、求人倍率もとても高い状況です。大学等卒業時では希望者が多く、内定が難しい企業にも就職しています。専門性を生かした会社へ就職する卒業生が多いです。
進学に関しては、「工業高校 = 就職」ではなく、大学・短期大学・専門学校等へ進学する卒業生も多くいます。大学進学を目的とした学科(理数工学科)もあります。
公務員試験(国家公務員・県や市などの地方公務員)に合格する生徒もいます。(募集職種の関係から建設系生徒が多いです。)
各学校のウェブサイトに、年度毎の進路状況がまとめてありますので、ご覧ください。(各学校へのリンクは、トップページにあります。)